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2006年3月 9日 (木)

キリスト教と帝国主義の諸相

以下の4冊を落手。

① 石浜みかる『紅葉の影にーある牧師の戦時下の軌跡ー』(日本キリスト教団出版局、1999年)
② 堀井順次『敗戦前後ー満州キリスト教開拓団長の手記ー』(静山社、1990年)
③ 竹森満佐一『満洲基督教史話(アジア学叢書20)』(大空社、1997年)
④ 李省展『アメリカ人宣教師と朝鮮の近代ーミッションスクールの生成と植民地化の葛藤ー』(社会評論社、2006年)

①〜③は先日このブログに紹介した満州キリスト教開拓団関係の本。戒能信生「『満州基督教開拓団』のこと」(『福音と世界』2006年3月)に紹介されていたもの。いずれも当事者の手記。

④は、わたしの属しているキリスト教史学会のメンバーの著書。これまで朝鮮半島でのミッションスクール研究と2003年4月から1年間の米国ニューヨーク州立大学ビンガムトン校歴史学部への在外研究の成果である。

片や中国・満州と日本、片や朝鮮と米国・日本。フィールドは違っていても、帝国主義、あるいは、侵略の問題にキリスト教が深く関与してきた歴史を浮き彫りにする。この点で、わたしが沖縄キリスト教史研究の過程で日頃感じていることと共有する面が多い。

早く読みたいが、時間がない。でも、こうやって自分の視野を広げ、周辺地域での出来事のリンクしながら、沖縄のことを考えていきたい。

沖縄にとって、日本人のわたしは沖縄に対する抑圧者の系譜に連なっている。その点で、李省展氏とは問題意識は共有していると思うが、立場性・当事者性の違いを感じている。その自覚を持っているだけに、心配なこともある。以前公開した拙稿「沖縄理解のための方法と課題ー前後沖縄キリスト教史から学んだものー」(『福音と世界』2005.12)が沖縄でどう読まれているのかも知らない。できれば、近々、沖縄にそれを確かめに行きたいと思っている。

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