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2006年11月19日 - 2006年11月25日

2006年11月23日 (木)

国家意志と沖縄の基地問題〜沖縄県知事選、異聞〜

沖縄の県知事選挙から4日も経っていない。それなのに、わたしの全身の血が逆流するようなことを、国家は選挙前に考えていたのだ。

「沖縄県知事選、負けていたら特措法も…防衛長官明かす」

まだ、微かに、国家の理性というものを信じることをやめられないでいる自分がどうしようもない。しかし、その大部分は崩れ去っている。自分がこの国家のなかで生活している以上、それと正面から対峙しなければならない。この記事を読んでそう思った。

あの選挙で糸数氏が勝っていたら………。久間章生防衛庁長官は、普天間基地移設について、「知事選に負けたらどういう手でやるか、その時は法律を作り、一方的に県知事の権限を国に移してでもやらないといけないと思っていた。負けたら力づくでもやるという腹を持っていた」といったという。国が勝っても移設を進める。負けてもまたぞろ「特措法」をつくり、力ずくで移設を進める。現職の閣僚が「力づく」ということばを使ってはばからないほど、民意は軽んじられているのだ。米軍基地に賛成しようがしまいが、沖縄の住民の意志など関係はない。そういうことだ。

そこまでいう政府=日本国家に対して、どんな態度を見せるのか。仲井間氏のこれからの言動と政策を、沖縄の住民たちはきっと注視していることだろう。基地撤廃よりも、経済振興を、という意志を沖縄県民が示したからといって、それは決して白紙委任を意味しないはずである。そこで少数意見を思慮する国家理性をすててしまったこの国家の示す意志について、物事の限度というものを知らしめる機会がきっと来ると信じている。

さて、わたしがこれまで書いてきたことや言ってきたことは、端から見ると自分の信仰や宗教をいり刻んできた行為に見えるかもしれない。しかし、わたしは、まだイエスをキリストだと信じている。だからこそ、己をただしつつ、イエスをキリストと信じる宗教にこの社会の変革の期待をかけたいからに他ならない。かつて、キリスト教や教会は時代の変革期の重要な局面で、国家に身を寄せることでその命脈を保っていた。そんな宗教に、それでもわたしが期待するのは、その大波にあっても秘かに体制に決して順応しない柔軟さと頑固さを持ち続けたひとがたとえ少数でも実際にいたことを知っているからだ。

我が国人口のわずか1%にしかすぎないこのキリスト教に、多くを期待する人は少ない。しかし、キリスト教の持つ忍耐する力と、和解をもたらす知恵は、この機会にこそ生かさなければならないと思う。「基地がなくなれば経済的に沖縄は立ちゆかなくなる」。これに対してそれでも基地は必要ないのだという理屈をもっと柔軟に考えること。そうすることで、今回、糸数氏が軒並み敗北した基地をかかえる市町村でその勢力を挽回できるのだと確信した。その壮大な過程にキリスト教をはじめとする宗教か介在できる余地は充分にあると思う。

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2006年11月20日 (月)

ふたたび、沖縄県知事選挙

一夜明けた。

沖縄県知事選挙、ことに、対立候補を支持してこられた方々のメールやブログ、日記をいくつか拝見した。その方々の無念はその大きさゆえ、軽々に察することができるなどといいようがない。

正直に告白すると、沖縄が変わることで、自分たちを取りまく状況が変わるのではないかという期待が、わたしの中に少しはあった。だから、わたしの落胆の大部分は、その反動でしめられている。まったく、我がことながら、その魂胆のいじましさを恥じ入るのみだ。

わたしにできることは、多くはない。しかし、

  1. 自分の生活の場で、基地や安保、国際平和、教育基本法、憲法の問題に取り組んでいく。
  2. これまで通り、自分なりの視点で、沖縄を捉えて、発信していく。

明日も、きっと、重苦しく明けることだろう。

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沖縄県知事選挙2006〜開票速報に接して〜

沖縄県知事選挙が終わった。NHK開票速報によると、

仲井真弘多   347,303
糸数 慶子   309,985
屋良 朝助      6,220

革新統一候補の糸数慶子は、負けた。沖縄にはしばらく虚脱感が残るだろう。しかし、すべては「これから」である。

「物呉ゆ者ど我が御主」。

日本政府や米国政府・米駐留軍、それに、仲井間氏・県庁の出方次第で、振れた針は大きく逆にもふれる。本土にいるわたしのことを、所詮他人ごとで、暢気なことをいっているというかもしれない。しかし、すべては沖縄県民が決めること。そして、その県民の決意と決定を、わたしは信じるしかない。

さて、もう少し、落ちついたら、もっとまともなコメントがかけると思う。

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