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2007年3月29日 (木)

黄砂の街に、降りたって

フィールドワーカーを自称する筆者は、実は「国外」(「海外」の方が、曖昧で都合がいいが………)にほとんど出たことがありません。いままでに、わずか2度。1981年3月(中国:北京、西安、延安、上海等)、2004年9月(香港・澳門)。そして今回初めて韓国に降り立ちました。

初めての韓国は黄砂に霞む釜山から出発です。といっても、今回は釜山のみであさって帰ります。

釜山が近づき、飛行機が降下しはじめるとやがて広大なコンテナバースやクレーンが林立する港が見え、やがて、山の中腹まで迫り立った数十階のマンション群はかつてみた香港の風景を思い出させました。滑走路の間際にはビニールハウスや屑鉄置き場のような場所が見えました。いろいろな意味で、活気ある街への期待が高まりました。

そして、飛行機は金海国際空港に着陸したのですが、滑走路を走っているわずかのあいだに3機の迷彩を施した軍用輸送機が飛び立ち、滑走路の脇では軍用ヘリがローターを回して待機していました。平時にあってのこのありように、この国の厳しい現実を認識しました。

空港から街中に入っていくと、ちょうど釜山では桜の花が満開近く。なかにわ散り初めの樹もあり。至る所に桜の花を見つけました。そして、予想していたことですが、教会がとても多く、そのどれもが大きいのには驚きました。

一旦ホテルでチェックインをすませ、また、市中に出ると、今度は釜山港の近くで10メートルおきに配置された警官を目撃しました。そして、米軍の軍用車両が街中を走っているのを目撃しました。その米軍車両にはナンバープレートがありません。運転をしている方にその理由を聞くと、「米軍は基地のなかは大韓民国ではなく外国であると言っている。その外国を走るのだから大韓民国のナンバープレートは必要ないのだと。しかし、ここは大韓民国のはずなのだが、彼らは傲慢にもここも外国だと思っているらしい」とのこと。

どっかで聞いた話ではある。というか、沖縄と似ているではないか。空港の軍用機も、然り。そんなことを釜山の第一印象として感じていたのだが、もちろんそんなことは、「釜山の第一印象はどうでしたか」と笑顔で、次々聞いてくる初対面の訪問先の方々に言うことができなかった。

いまは、遠い先のことだろうけど、こうして沖縄で紡いできたことが、韓国の現実や歴史と切り結ぶとができたらと、密かに思った一日であった。

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