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2007年8月28日 (火)

夢は、ハワイで。

二日目の沖縄。きのうは、これまでに相当たくさん夏の沖縄を経験しているわたしでもはじめて見るような晴天でした。しかし、きょうは、時折激しいにわか雨があり、いつもの8月の沖縄でした。それにしても、ここの雲の造形はすばらしい。

きょうは、一日公文書館にこもりっきりでした。いろいろ、収穫がありました。

第一に、沖縄戦のさなか沖縄人や日本兵、それから朝鮮人、中国人を民間人捕虜収容所に収容するために行われた身元調査で使われた「訊問調書」を見つけました。

それから、それを探しているうちに偶然見つけたのは、比嘉靜観(せいかん)という牧師の資料でした。これは、
沖縄からハワイに移民してその指導者になった湧川清栄氏の寄贈文書のなかにかなり大量にありました。靜観は、沖縄出身で、伊波普猷の影響を受けて沖縄の日本組合教会の牧師になります。その後、ハワイに渡り、マルクス主義に傾倒して社会運動を行っています。そして、靜観は、詩人としても有名で、彼の残した『人間・社会』(実業之布哇社、1924年)を公文書館の文書群から発見し、はじめて彼の詩集を手に取ることができました。

  牧師

彼は牧師だ
けれども
牧師でない
人間だ
彼は人間イエスと偕に
人間になりたいのだ
彼は人間
それ故に
彼は牧師だ。

もう一つ。

  愛

愛があれば
社会主義と
無政府主義と
基督教と
仏教と
人間と
人間と
国家と
国家と
民族と
民族と
相剋することはない
愛は凡てを溶かす。

戦前の話で、しかも、ハワイだから、すぐには無理だが、いつか繋がっていくといいと思う。沖縄のキリスト教。そこから、実はいろいろな流れが形成されていて、辺境のキリスト教はキリスト教の終着点ではなく、多の辺境へ向けたキリスト教の源流になっていく。その流れは、予想もしないものと合流し、本流の中で、多の何者かになっていく信仰であった。

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