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2007年12月 9日 (日)

「亀裂に癒しを!教団に癒しを!」

『風』(教団ジャーナル)vol.22(2007/12/3)を読んだ。今号は北村慈郎・紅葉坂教会牧師に対する日本キリスト教団常議員会の「教師退任勧告案」可決に関する特集であった。これについては、すでに、ここで少しだけ言及している。総力特集として「現場ドキュメント こうして退任勧告議案は強行採決された」を読むと、事件の経緯があらまし理解できた。

これは、同「勧告」に反対する人たちによる記述なので、そうではない立場の人たちの言い分を聞かなければならないだろう。これについてhじゃ『教団新報』(第4,640号、2007年12月8日)に教団総会議長山北宣久氏のコメント「苦渋に満ちた『勧告』に至るには」があり、これについてはすでに西宮聖文舎で手に入れているので、近々コメントしたい。

さて、今回の『風』の特集でわたしの目をひいたのは、知花正勝氏(沖縄教区議長・与那原教会牧師)の「常議員会陪席所感」だ。詳しくは、同誌を購読して、全文を読んで欲しいのだが、以下では、その一部、わたしの心に残ったところについて考えたい。

この所感は、このブログ記事の題名通りの書き出しになっている。

亀裂に癒しを!教区に癒しを!これが常議員会に陪席した者としての思いと祈りです。(同誌、p.8)

知花牧師は、2006年、沖縄教区議長に就任されたが、それまでの山里勝一議長・大城実副議長の体制の「本土教団とは距離を置く」という方針とは違って、常議員会や教団総会にも出席している方だ。その知花牧師の思いは、この引用部分に集約されていると思う。

まず、知花牧師は、この「所感」のなかで、はっきりとこの「勧告」に反対しておられる。その主たる理由は、教団が教会や教区の自律性(自立性)を無視し、教会や地方教区(東京教区・西東京教区の教団中央部に近い大教区を除く教区のこと)の現況をまったく理解しないで、「人権侵害」を公然としたことに対する怒りであり、教団執行部・常議員会の一部がそれらの地方教区・地域教会との対話を一方的に拒絶するその姿勢に対する反発であったと理解している。知花牧師は、現在の教団の体制を「形式的民主主義」「丁寧な議論を重ねない会議は民主的暴力装置」であるとしている。そういえば、現教団執行部は常議員会を沖縄で開催すべきであるとの提案(沖縄教区をはじめいくつかの教区からのもの)をかたくなに拒絶している。ここにも、彼らの対話を拒否する姿勢が現れている。

さて、知花牧師は、最後に、今回の一連の出来事だけではなく、現況団執行部が「合同のとらえなおし(合同のとらえ直し)」の継続や同性愛者差別問題への取り組みを拒否し、「戦責告白四〇周年記念」への取り組みを拒否したことを「病」と捉えて、教団にはその「病識がない」と嘆いておられる。

翻って、こうしていくつかの教団の問題点をブログで発信しているわたしの行為は、知花牧師のこの祈りにも似た訴えに、果たして呼応するものなのだろうか。そのことを、深く胸に刻んで、今後の研究に是非とも生かしていきたい。

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