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2008年7月27日 - 2008年8月2日

2008年8月 2日 (土)

問いと答え

国外、国内にかかわらず、学会での研究発表を聞いていて、いつも思うのですが、発表のプレゼンテーションの後の質疑応答は重要です。この質疑応答は、自分の主張がいかに正しいかを誇示する場ではないと思うのです。

研究発表は研究者にとって業績の一つですが、それは、学界に、あるいは、社会に、世界に、問題提起をし、考えるための材料を適時する場でもあると思うのです。そして、質疑応答やその後との会場外での議論のなかで、お互いの認識を深めあい、議論をすることで新しい何かを共同で創造しているのではないかと思うのです。

だから、質疑応答では揚げ足をとるようなこともよくないし、鋭く突っ込まれて、小手先で、言い逃れをしても、決していいものは生まれない。

それから、大きな答えや成果を得るためには、大きな問いが必要です。自分がとっても大きな問いをかかえているのであれば、たかだか30分前後の発表と質疑ではそれに答えることはできないのです。確かに、若いうちは、大先生に突っ込まれてオロオロしてしまって、その場しのぎの答えをしてしまいがちですが、その質問に簡単に答えられるようではいけないとも思うのです。

さて、最近、器用な秀才が増えています。その一方で、「何で、自分が、この研究をしなければいけないのか」といった、心の底から絞り出されるような心情が著しく減退しているのではないかと主思うのです。

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2008年7月31日 (木)

明日から釜山。

明日から8月。1日から4日まで釜山に行きます。昨年、春についで2度目。釜山の東義大学校国際館で、東アジア宗教文化学会の創立記念国際学術大会が開かれ、それに出席するためです。

わたしは、この学会で研究発表をします。演題は

ある沖縄人キリスト者の被占領体験と新しい神学の創造
          ─仲里朝章の場合─

初めて、キリスト教史ではなくて、思想史っぽいことに挑戦しています。戦前、日本基督教会富士見町教会で植村正久から受洗し、その薫陶を受けた教育者である仲里朝章。仲里が沖縄戦を経験し、米軍の占領下にあって伝道者として建っていく中で、その困難な状況のなかで独自の神学や思想を産み出していったことを何とか伝えられたらと思います。多分、研究者の多くは、沖縄などに独自の神学があったなんて思っていないでしょうから。

6月中に報告のための原稿を提出しており、それを、日本、韓国、中国の留学生等で翻訳が行われ、当日それらが配られます。また、今月中旬には、急遽、韓国の院生の発表の指定討論者に指名されましたので、発表を日本語で読んで、コメントをします。

わたしの報告に対する指定討論者は韓国在住の日本人(?、だと思う)です(原則は日本人の発表者には韓国か中国の研究者が指定討論に立つのですが………)。そのコメントが昨日届きました。さて、日本人は案外沖縄のことを知りません。韓国や中国の研究者はなおさらです。届いたコメントを読んでいると、若干、相手方に理解不足のところがありました。それも、しかたのないことかもしれません。

わたしの使命は、沖縄のキリスト教のこと、教会のこと、キリスト者のことを世界中のなるべく多くのひとに理解してもらうことです。

会期中にはフィールドワークもあります。わたしが関心をもっているのは、鎮海にある海軍士官学校で「軍隊と宗教」に関する見学がることです。これは、占領下の沖縄のキリスト教を先行しているわたしにとっても、とても、興味があります。

さて、今回は、どんな出会いがあるのでしょうか。

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