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2009年5月3日 - 2009年5月9日

2009年5月 5日 (火)

研究会のご案内〜「社会的コンテキストのなかのキリスト教」研究会〜

来週末ですが、東京での研究会のご案内です。東京開催の研究会はずっとご無沙汰でしたが、今回は行けそうなので、案内をします。

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5月研究会のお知らせ

次回研究会を下記要領で実施いたします。どなたでも無料で参加できる研究会です。関心ある方はぜひごご参加いただければ幸いです。

日時:2009年5月16日(土) 14:00〜18:00

場所:立教大学池袋キャンパス太刀川記念館1階第1会議室
   (太刀川記念館は池袋キャンパスの西端にあります)

(1)
発表者:坂井悠佳氏(筑波大学大学院)
発表題目:明治前期における牧会活動と教会形成—熊本バンドと組合教会を中心に—
参考文献:霊南坂教会編『霊南坂教会100年史』霊南坂教会、1979年
     坂井悠佳「熊本洋学校におけるキリスト教受容とその展開」『史境』55号、2007年

(2)
発表者:松島公望氏(東京大学大学院総合文化研究科)
発表題目:プロテスタント・キリスト教に関わる日本人の宗教性発達に関する心理学的研究−ホーリネス系教会を対象にして−
参考文献:松島公望「プロテスタント・キリスト教に関わる日本人の宗教性発達に関する心理学的研究−ホーリネス系教会およびキリスト教主義学校を対象にして−」東京学芸大学博士論文、2007年。
     松島公望・宮下一博「ホーリネス系教会に関わる日本人クリスチャンの『キリスト教における宗教性』発達モデルの構成」『千葉大学教育学部研究紀要』56巻、2008年。
     松島公望・宮下一博「ホーリネス系教会に関わる日本人成人における『キリスト教における宗教性』発達モデルの検討」『千葉大学教育学部研究紀要』57巻、2009年。

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(1)の研究テーマに興味があったので、参考文献にあげてある論文のと、坂井悠佳「同志社大学神学部所蔵『小﨑弘道自筆集』の検討─近代日本プロテスタント史研究上の一史料─」(『近代史料研究』第6号、2006年10月)も国会図書館から取り寄せてみた。

筆者の坂井氏とは面識はないのだが、筑波大学の院生(人文社会科学研究科歴史・人類学専攻?)ということなので、お若い研究者かもしれない。しかし、同志社大学神学部に所蔵されている小﨑弘道の手稿を丹念に当たられた様子が垣間見える。このように原典に直接当たって分析を試みる手法は、日本キリスト教史研究では、継続的な研究会ならばあり得るが、最近の学会での研究発表では余り見られなくなっている。まさに、歴史や思想史の研究者ならではのものであろう。

さて、坂井氏の論文を精読したわけではないが(自ら原典に当たるなどして検証して読んだわけではない)、史料の探索の精密さに比べて論点のついては通説的な論述になっているきらいがあるようだ。先行研究の吟味もしっかりしていそうだが、坂井氏がそれらにどのような新しい論点を加えたのだろうか。近代史や思想史などでは小﨑弘道はマイナーな存在なので、このような研究分野での論述はこれで一応十分なのかもしれない。それに、同志社や熊本バンド、日本組合基督教会での小﨑弘道の位置の相対化が十分ではなく、その点で小﨑を過大に評価しすぎではないかとも思う。

さて、今度の研究会では、本人に直接その点をうかがえるのではないかと期待している。

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