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2009年9月13日 - 2009年9月19日

2009年9月16日 (水)

「未成熟」と希望~政権交代、空気が変わった~

このところ、あることをきっかけに「成熟」という概念を考えている。「成熟」や良くて、「未成熟」は悪い。あるいは、「成熟」は「未成熟」よりも良い。これは、いささか短絡的に思えてきたところであった。

そんな想いを抱えながら、きょう、午後からの首班指名選挙と各大臣の呼び込み、写真撮影、それから、各大臣の会見を途中まで、見ると話に見ていた。「成熟」の度合いでいうと、自民党は民主党よりも「成熟」している。もちろん、民主党のなかにも「成熟」している者と「未成熟」の者とが同居しているが。それにしても、新総理大臣以下、新任の大臣たちの硬く強ばった、しかし、引き締まった面持ちを見ていると、「ウブ」ということばが不意に浮かんできた。今回の内閣は前の内閣に比べて平均年齢が高いそうだが、そのような年齢を重ねてきたという意味ので「成熟」した表情は、全く感じられなかった。

そして、「小沢チルドレン」ととかく揶揄されがちの100名を優に超える新人議員たちの表情にも、ある種の緊張感が所々に感じられた。ある九州地方選出の少女のような感じもする議員が、期待と不安とどちらが大きいかということを記者に聞かれた、次のような趣旨のことを答えていた。「不安よりも、期待の重さを感じています。その期待(国民の期待ということか)に応えられないと、期待はすぐに失望に変わりますから。だから、がんばらないとと思っています」。彼女の答えは、実は記者の意図とはかみ合っていない。その記者は、ごくありきたりのことを聴こうとしたのだと思う。それを知ってか知らずか、彼女は率直に、そして、簡潔に不安と期待が入り交じった感情を表現したのだ。

わたしは、新しい政権に対して多くを期待してはないし、希有の政権交代を経たこの国の行く末を楽観してもいない。しかし、この日、わたしが目撃したのは、過去の重みやしがらみでもなく、いいわけでもなく、空疎な方向でもなく、ただただ希望を語る他はない、それしか持ち合わせていない「未成熟」な人々の、何かしらすがすがしい姿であった。

「未成熟」な者が「成熟」する前に抱く、危うさやつたなさがと同居した、希望。それが、少しでもこの社会の空気を変えていくだろうという予感。それが、感じられた。

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