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2009年11月1日 - 2009年11月7日

2009年11月 3日 (火)

痛みについて〜眠れぬ夜に〜

先週金曜日の夜から体のある部分がとても痛み、その夜から二晩ほど眠られぬ夜を過ごした。その眠られぬ夜が、如何に長かったことか。しかし、傷や病の多くは、時間が経てばやがて癒される。わたしの傷も、次第に癒えている。

さて、眠れぬ夜に考えるのは、複雑なことではない。痛みの中で、複雑なことは、とうてい考えられない。「どのような体制で眠れば、いま、この痛みがやわらぐのだろうか」、だとか、「難でこんなことになってしまったのだろう」と解決のつかない堂々めぐりを、延々と続けることになってしまった。

そして、いま、ふと思うことがある。やがては癒える傷の痛みですら、このように辛いのだが、簡単に癒せない心の痛みや傷はどうであろうか。わたしにも心の傷がひとつ、ふたつある。そして、その傷はは、わたしが生きている限り決して癒されることはないことはわかっている。しかし、わたしが、それに堪えられるのは、実は、諦観なのである。わたしはわたしの心に刺さった棘による痛みの原因を、明確に知っている。そして、それは、私自身の力ではどうすることも出来ないと、諦めている。その諦観が、わたしの痛みを鈍らせている。

決して忘れることはなく、絶えず心の中心に、また、片隅に漂いながら、澱のよう沈殿している実感のあるその苦しみだが、それは、信仰や苦闘ではなく、逃避と諦観で救われてきた。ただ、いまもって怒りや無念を伴いながら諦めきれない心の苦しみを抱いている、ひとびとの心は、いったい救われるのだろうか。

自らの身体の耐え難い痛みを引き替えに、そのような心の闇や傷をかかえている人たちにことを、ふと思ったのである。

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