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2010年6月6日 - 2010年6月12日

2010年6月11日 (金)

教会が「痛み」を生んでいる。それでいいのだろうか………。

以前書いたこのブログの記事「ある若い牧師への書簡」に対して丁寧なコメントをメールでいただいた。その方への返事は返事として、これを読まれるみなさんと共有できることを書きたいと思います。

メールの文面からは、横暴な牧師に長年教会員として苦しめられており、上部団体(「教団」とだけ書かれておりました)に「直訴状」を書いたけれども黙殺されたことが書かれていました。また、牧師のネット依存が語られており、悪意のある書き込みを牧師がしているとも。反対者を「サタン呼ばわり」し、信徒を強引に心理的に支配しようとする様(これは「パワハラ」です)も書かれていました。

一介の信徒に過ぎないわたしに向かって、切々と語られる内容を拝見し、胸がふさがる思いでした。ネットの世界には、カルト教団やこのような牧師の横暴を告発されている信徒や教職者もおられます。わたしには、そのようなこと能力も情報源もありません。わたしには、一日も早く神の正義が実現し、み心による裁きか、あるいは、和解がもたらされんことを、祈ることしかできません。

頂いたメールを拝見していて、あの記事を書いたころのことを思い出しました。あの時は、日本キリスト教団東海教区の横領事件(「ここ」や「ここ」、「ここ」で書いています)が公けになっていた時期です。その事件に義憤を感じ、事実を綿密に調査し、告発しようとした信徒たちが東海教区にいました。そのひとたちはまさに「キリスト教会の良心」とも言える人々でした。その方たちが、事件をうやむやにすませようとした東海教区の議長や教区総会関係者に対して問題の本質(老信徒の出来心などではなくて、計画的で悪質な詐取事件であること。また、教区議長は横領を認識したあとも、教区の通帳をこの信徒に託していたことなどです)を示して、ことの顛末をあきらかにするために教区総会に働きかけをするべく、教区内の信徒と牧師を説得しようと奔走されていました。わたしもその方たちの志に共感し、お手伝いをしたいと考え、現実に面識がある方々やSNS等で知り合った教区の関係者に働きかけをしました。

「ある若い牧師」もそのひとりでした。その牧師は、明確な理由を言わないまま告発する信徒たちの求めには決して応じませんでした。そして、それは決してその牧師の本当の意思ではなく、教区を支配している牧師たちやその背後にあるある神学校の出身牧師たちの意向が、その牧師をはじめとして教区の若い牧師たちの行動や思考を束縛しているのではないかということが、見てとれました。

そのような背景があって、「上」ばかり見ないで、信徒の方を向いて牧会をして欲しい。信徒と正面から向きあって、信徒と共に生きていって欲しい。わたしがかいたあの「ある若い牧師」は多少気弱なところがあって、少しの失敗にもくよくよするような方のようだのだけれど、信徒とともに歩む努力は、少なくともしているようだったし、そうできる牧師だと感じていました。しかし、そのような真摯な姿勢を打ち砕き、政治的な意図を持って集団を統制しようとする教区や教団の指導的な牧師が許せないと思いました。

組織や集団で個人の意思を貫徹するのは難しいことだし、ましてや、上から圧力を受けていながら、それに抗していくことがどんなに難しいことなのか。今の自分がそのような位置に置かれているので、それは、とてもよく分かります。ですから、わたしは「ある若い牧師」を非難をしているのではなく、教団や教区、神学校の呪縛から一日も早く取られることを念願していること、そして、心を寄せていきたいということをメッセージとして伝えたかったのです。

しっかりして下さい。そして、ひとりではないのですよ。

あの時のその方には、このことばが必要なのではないかと思っていました。

さて、自分の所属している教会をよくしていくのは、牧師ではありません。ましてや、教区でも教団でもありません。そこを心のよりどころに日々生活している信徒にこそその資格と権限があるべきです。どうかがんばって下さい。そして、横暴な牧師を捨てて下さい。察するに、そのような牧師にすり寄る信徒もいるのではないかと思います。もしかすると、そのような「教会の太鼓持ち」たちが役員として牧師のまわりを固めているのかもしれません。まず、そのような信徒を説得することは骨の折れることでしょうが、教会を自分たちが気持ちよく出入りできるところにする権利は、信徒にあるのです。

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