« 2010年11月7日 - 2010年11月13日 | トップページ | 2011年1月16日 - 2011年1月22日 »

2010年12月26日 - 2011年1月1日

2011年1月 1日 (土)

謹賀新年

みなさん、明けましておめでとうございます。

転換期はピンチかチャンスか。そんなことをずっと考えながら過ごした昨年。解答は出ていませんが、すべてのピンチはチャンスと隣り合わせ。これは、わたしが歴史から学んだことです。だから、うつむかないであるいていこうと思います。

さて、今年はこれまでの沖縄のキリスト教史研究に加えて、宮古や八重山といった先島地域のキリスト教史をできるだけしっかり、慎重に事実確認をしながら進展させたいと思っています。

さらに、今年は奄美群島のキリスト教史研究の準備にとりかかりたいと思います。そして、沖縄、宮古、八重山、奄美のキリスト教史研究を、将来的に南島キリスト教史として総合的・体系的に論じてゆきたいと考えています。

2011年はわたしが生まれてから50年目の年です。だから、いろいろな意味で節目になるだろう年です。新しい職場を早急に探さなくてはなりません。また、これまで10数年の研究に一区切りをつけて、新しい研究に踏み出していこうとしています。

これからの1年、みなさん方にとって実り多い年になるように、お祈りしております。わたしも、一歩一歩確実に歩を進めていきたいと思います。どうか、これからも、よろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月27日 (月)

チェンジへの期待〜「近頃の学生は、よくものを考えている」という話〜

去る22日、「学際教養講座Ⅱ」という名前の講義で約100名の学生の前で話しをした。全学の教員が交替で担当し、1回生を対象に学問のおもしろさや幅広さを語り、大学で学ぶことの射水家をするという趣向の講義だ。しかし、実際には成功しているのか、していないのか。授業をはじめるために講義室に入った学生たちの態度がそれを物語っているように思った。

昨年は、「貧乏と教養」と題して、河上肇の『貧乏物語』をネタに話しをした。今年は、「変革期を生き抜く─生き方のパラダイムチェンジ─」。しかし、このテーマを担当教員に提出したときには1年前にオバマ政権が誕生し、オバマ氏は昨年ノーベル平和賞を受賞していた(オバマ氏とわたしは、なんと同級生)。そして、昨年の8月には政権交代が起こり、民主党が政権についた。しかし、一年経ってみると、いずれも前途多難で、「チェンジ」のことばは霞んでしまっている。

それでも、相手にしている学生の状況は変革期の大波に奔騰されかけていると思わずにはいられない。3、4回生の就職状況は思わしくなく、この講義のおもな聴講生である1回生が卒業時にもそれが好転してるようには思えない。このような惨状の主たる要因は個別的・個人的な事情(怠けているとか、能力がないとか)ではなく、社会状況や国際情勢に夜ものと考えられる。そのような状況下でたくましく生きていくために必要なのは、まず正しい現状認識。そして、それを克服する発想の転換ではないか。それを講義に織り込むことで、自分で解決の道を考え獲得して欲しいと思った。

それで、まず、「今の時代を色にたとえると、何色ですか?」という質問をしてみた(質問の回答はワークシートで行った)。以下はその結果である。

                                                                                         
灰色5154.84%
黒色1819.35%
青色88.60%
紫色55.38%
無色33.23%
青紫色11.08%
黄色11.08%
白色11.08%
黄土色11.08%
赤色11.08%
赤黒色11.08%
水銀色11.08%
全部11.08%
 93100.00%

すると、約4分の3の学生が灰色と黒色を選んだ。しかし、これは、この時代の青年特有の現象ではなくて、いつの時代にも二十歳(ハタチ)前の学生にはよく観られる傾向かもしれない。理由も書いてもらったけど、それぞれがかかえる問題や不安が率直に表れているように感じました。

 

ここまでは、ほぼ想定内。で、わたしの現状認識を短く語ったあと、明治維新や戦後といった転換期を生き抜いた、主として名もなき人々の軌跡とその歴史的意味を以下の6つの事例として紹介した。

事例①:ええじゃないか
事例②:民権結社と私擬憲法草案
事例③:急速な近代化とリヴァイヴァル
事例④:女性の社会進出と母性保護論争
事例⑤:戦後の混乱と「八重山自治会(八重山共和国)」
事例⑥:わたしは、歩いています!!

これについて、どの事例に共感するかを問うと、結果は以下の通りになりました。

                                               
事例
事例⑥4851.61%
事例①1819.35%
事例④1212.90%
事例⑤99.68%
事例②33.23%
事例③33.23%
 93

事例⑥は、実は最近わたしがよく歩くようになって気づいたことを紹介したものだ。その身近さが共感を呼んだのだろうか。事例④と⑤については共感した学生の数は少なかったのですが、その理由を読むと、歴史的な事例と自ら巻き込まれている社会問題を結び付けて考える視点が見えて興味深かった。

さて、このワークが終了したあと、転換期を生き抜くために必要なパラダイム・チェンジについて私見をいくつか述べた。そして、再び、質問。今度は、自分自身やこの社会を将来度のようにしたいのか、色で答えたもらった。その結果は、以下の通り。

                                                                                                     
オレンジ色1515.96%
白色1313.83%
赤色1212.77%
黄色1111.70%
虹色88.51%
水色88.51%
青色66.38%
空色44.26%
透明44.26%
緑色33.19%
ピンク33.19%
灰色33.19%
金色22.13%
パステルカラー11.06%
十人十色11.06%
 94

結果的に、いろんな色になりました。「赤色にしようと思ったけど、地球温暖化を思わせるので、水色にしました」とか、いろいろ興味深い理由があった。それぞれの色に学生たちの期待と想いが込められていた。

さて、かくいうわたしも、ここ2,3年でこれまでにない転換期に直面している。詳細な理由はさておき、このブログでもそれとなく述べてきたが、リストラ要員となっている。この24日には、第二回目の労使交渉があったが、事態はまったく好転していない。わたしにとって、この転換期は相当ピンチに見える。しかし、自分自身が学生に喜望を語ることで、学生たちもそれに真摯に応えてくれた。

この講義の感想として、「いい話が聞けた」、「励まされた」というのがあったが、一番励まされたのは、当のわたしであったりするのだ。

だから、言いたい。学生のみなさん、ありがとう。どうやらこれで、年が越せそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年11月7日 - 2010年11月13日 | トップページ | 2011年1月16日 - 2011年1月22日 »