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2012年12月30日 - 2013年1月5日

2013年1月 1日 (火)

統合のイシュー〜新しい年の挨拶と抱負〜

みなさん、新年明けましておめでとうございます。

年頭に当たり、ひと言、ごあいさつと抱負を述べたいと思います。

昨年は、年頭発した「反『一色』主義宣言」通りゆかず、政治も、キリスト教界も、なにもかも「一色(ひといろ)」に染めようとする純化路線がますます顕著になってきています。民主党政権は空中分解のような格好になりましたが、そのなかには多様な価値観を持ち、自律的に発言し、行動する人びと(誉めすぎでしょうが…)が、それでも混在してきたように思います。そして、この前の総選挙で再び政権を握った自由民主党には、以前のように、極右から、経済重視の現実路線、リベラルな層を包括するような幅広さはなくなってしまっていて、純化の主張ばかりが目立っています。

さて、私が、現在取り組んでいるのは、キリスト教史におけるグローバリズムとローカリズムの統合の問題です。あらゆるボーダーを超えて伝えられ,伝えられようとするキリスト教と、それが地域という信徒の生活の場で現実とどう向きあい,苦闘してきたのかは、キリスト教界にとっても、歴史研究の立場からも、重要な論点ではないかと思います。

「統合のイシュー」とは、このことです。

キリスト教伝道や信仰生活にともなう喜びと困難さの多くは、教会と地域社会相互に存在する重層性、多様性、そして、複数の起源をもつ諸集団の摩擦や強調などの交流の実際に起因しています。わたしは、これからも、それらをなるべく多く認めつつ、それらを包括するような概念や視座を構築していこうとおもいます。

そして、こうした「統合のイシュー」を論じていくためには、自分のなかにも、人びとのなかにも、さまざまな方向への目配りや柔軟性、寛容さ、そして、粘り強さが必要です。また、純化の対極にある多様性や重層性を力に変えていくためには、説得と闘うことが求められるのではないでしょうか。

ということで、今年は、闘うための学問を目指してみようかと思います。どうか、これからも、ときには叱咤しながらも、また、ときには励ましながら、おつきあいのほど、よろしくお願いします。

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