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2015年2月11日 (水)

〔連載〕南島キリスト教史入門〜奄美・沖縄・宮古・八重山の近代と キリスト教〜 第5回

「南島キリスト教史入門」の連載の第5回が刊行されました。

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今回は、「 南島における近代のはじまりと奄美におけるカトリック宣教の開始」。いよいよ、奄美のキリスト教宣教についての考察をはじめました。

目次は以下の通り。

「四百年の失語」と奄美のキリスト教
南島の近代とカトリックの宣教開始
岡程良(おかていりょう)によるカトリックの招請
出郷者・昇曙夢(のぼりしょむ)と「大奄美史」
奄美の人びととカトリック

奄美の、そして、カトリックの宣教史については、まだ学びをはじめたところで、試行錯誤を行っているところです。思い違いや、視野のおよんでいないところなど、不足する部分も多いのですが、学ぶことも多くあり、とても喜びのある歩みです。

さて、先月来の湯川遙菜さんや後藤健二さんの事件をきっかけにして、また、集団的自衛権を足かがりに、日本が中東で戦争(戦闘)に参加するかも知れない危機感を抱いています。また、沖縄の辺野古や高江では、日本政府が沖縄の人びとの意思の疎通を切断したまま、暴力的に新しい軍事基地の建設が進んでいます。機動隊や海上保安官、民間警備会社の暴力により、毎日のようにけが人が出ています。また、米兵も敏感になっているのか、基地を出て、ピストルの抜きながら、住民の前をうろつくものも出て来ています。巨大なブロックによって、サンゴが押しつぶされ、観光も破壊されています。

そんなときに、奄美のこと──と、思われるかも知れません。しかし、実は、現在、奄美でもいろいろ、不穏な動きがあります。昨年、11月末に奄美大島を訪れた際には、自衛隊の車両が島内の公共施設に多数駐屯するのを見ました。また、自治体のによる自衛隊の誘致の動きがあります。

奄美群島の大島や喜界島では、戦前、島の軍事化・要塞化により、カトリックもプロテスタントも壮絶な迫害を受けた経緯があります。ですから、今日、奄美のキリスト教界に限らず、奄美の人びと、自然が辺野古や高江同様の危機に瀕することになるような兆しが見られます。

思えば、わたしたちは、奄美のことを、それほど知らないし、考えたこともありません。キリスト教史でも、見捨てられ無視されているといいながら、沖縄については研究され、報道もされています。しかし、先島(宮古群島や八重山群島)はどうか。それ以上に、奄美には、まったく光が当たっていません。

この意味でも、奄美の現代的課題をしっかりと心に留めながら、奄美の島々のキリスト教の歴史的現実について、忍耐強くとり組んでいきたいと思います。

その意味で、今回の研究は、その決意表明でもありました。

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